ちなみに 300 万円以下が何%かは統計数値が出ています。

http://japan.cnet.com/blog/onuka/2009/01/23/entry_27019675/

ちょっと検索すれば、年収 300 万円以下がどのくらいの割合なのか、すぐに分かるのに。

1000万人が年収200万円以下

もとの国税庁の資料までは探していないけど、2006 年の統計値で 200 万以下が 4.4 人に1人という記事はあちこちで見つかる。ということは 200 万まで金額を下げても 20% を超える。

「日本人の底辺の、年収300万円に達しているのは10%もいないのでは」って、ずいぶん誤差が大きいんじゃない?

ただ、この統計数値。多分、世帯毎の集計ではなくて、個人ベースの集計だと思われるので、実態よりはちょっとセンセーショナルに見える。でも、「男性の内、年収が300万円以下の人は21.6%」というんだから、「10 % もいないのでは」というのはお気楽過ぎる。しかも 2006 年度の数値。

追記:
2007 年調査分もありましたが、0.2% 程度の違いしかなかった。
国税庁ホームページリニューアルのお知らせ|国税庁

という、筆者の現状認識に対する甘さはともかく、この続編を読んで「あっ、単に『アメリカばんざい』か」というので、個人的には納得してしまった。要するにはアメリカは競争社会だから、日本の状況なんてぬるま湯だ、と。

私個人は、アメリカ社会が見本となる良い社会だ、なんてことは、全く思ってもいない。個人的には、「そんな社会は経済的に成り立たない」と言われ続けながら、意外に健闘している北欧諸国にあこがれるんで、アメリカ的価値観の押し付けは必要ありません。

なんかの番組で、北欧の国の貯蓄率が低いことに関して「老後のために貯蓄をしないのか?」と聞いたら、「老後の生活にお金がかからないから、貯蓄する必要が無い」と答えたのには驚いた。