ネットワーク

Path MTU Discovery が原因の通信障害は分りづらい

普通、何らかの通信障害が発生すると、当然、通信の当事者に関する事を調べ出します。サーバ側に何かログは出ていないか、パケットキャプチャをして相手からどんなパケットが届いているのか、Firewall 等で当該ホストに関するルールが引っかかっていないか..…

IPv6 ネタの落ち穂拾い

IPv4 と IPv6 の用語の違い IPv6 に慣れてしまえば、IPv6 用語を使った方がより正しい表現になるのは分かっていても、IPv4 で慣れ親しんだ用語を使わないと、なかなかイメージしづらい事が多いです。今回、意図的に IPv6 用語を最小限にした書き方にしたのも…

RFC 3484 の呪い

昔、DNS ラウンドロビンが当てにならなくなってきたのは RFC 3484 の影響、という事を書きました。IPv6 と RFC3484 - JULYの日記この RFC は 6724 で更新されています。RFC 6724 - Default Address Selection for Internet Protocol Version 6 (IPv6)この RF…

Stateless と Stateful の狭間

IPv6 アドレスの stateless な自動設定に関する RFC は 2014 年 4 月現在、4862 です。RFC 4862 - IPv6 Stateless Address Autoconfigurationところが、RFC の中に明示的に stateful な自動設定に関して記述しているものは見つかりませんでした。強いていう…

DHCPv6 登場

IPv6 アドレスの自動割り当ては、 RA による stateless DHCPv6 による statesful の2つがあるのは、IPv6 の解説には必ず登場する有名な話です。で、DHCPv6 を使って stateful な IPv6 アドレスの割り当てをする場合、RA の M フラグと O フラグを設定する事…

IPv6 でアドレスの手動設定はイヤ

IPv6 では、ルータが送信する RA(Router Advirtisement:ルータ広告)の情報に含まれるプレフィックスから、自動的にアドレスが決定される、という話は有名です。実際、個人向け IPv6 で、ご家庭用ブローバンドルータを使った時に、端末側に振られる IPv6 …

IPv6 に NAT が無いことの影響

我が家に IPv6 環境がやってきました。フレッツ光ネクストの回線にして、ISP 側に申し込んで、IPoE(いわゆるネイティブ方式)で IPv6 のインターネットにつながりました。おそらく、多くの一般家庭であれば、今時のルータさえ用意すれば、特段、意識するこ…

Linux で動く KDC に Windows クライアントを認証

UNIX 系 OS で構築された Kerberos の環境に、Windows クライアントを加える話は、Windows 2000 で Active Directory が登場したころには、ところどころで聞くことがありました。有名なのは、monyo こと、たかはしもとのぶさんの書いた記事でしょう。Linux …

SMTP PIPELINING

.NET Frameworkに潜む脆弱性「SMTPコマンド・インジェクション」とその対処法 - @ITこの記事の主題は、SMTP におけるインジェクションの話なのだが、その前段階の話が気になった。SMTP で送ろうとしている内容を、予めテキストファイルに保存しておいて、Ne…

1年以上の前のキャンペーンのページって、いったい...

なにげなく楽天ツールバーの検索欄に、その時ツールバーの右端に表示されていた、「エントリーで2倍」というのを打ち込んでみた。検索結果の2つ目に、楽天ブックスでのポイント2倍、というのがあって、「だったら、本か DVD でも買おうかなぁ」と思ってク…

DNS でラウンドロビンは当てにならない。

モバイルでもDNSラウンドロビンはちゃんと動作しますか? PCであれば、だいたいのブラウザが対応していると聞きますが、モバイルはどうなんでしょうか? A、B、Cというサーバをラウンドロビンで動かした時に、Bが死んだとします。 その場合、PCはBに行かなく…